『神山賢治の映画は撮ったことがない』を読んだ。神山氏は押井守氏の弟子で『攻殻機動隊 STANDALONE COMPLEX』の監督だ。
最近だと『東のエデン』を監督している。
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『神山賢治の映画は撮ったことがない』を読んだ。神山氏は押井守氏の弟子で『攻殻機動隊 STANDALONE COMPLEX』の監督だ。
最近だと『東のエデン』を監督している。
物語の構成は、起承転結や、序破急が有名だろう。
ジェームズ・キャメロン監督と押井守監督の場合。
ジェームズ・キャメロン監督と会った際もそういう話になった。彼はまず、観客のの支持を得られそうなキャラクターを最初に創造する。そして、そのキャラクターを使って観客の飽きない物語を作り、最後に世界観を作る、と。僕はいつもその逆だと説明した。まず、世界観を構築し、その世界でどんな物語を展開するかを考え、その物語世界になじむキャラクターを最後に考える。
「他力本願[仕事で負けない7つの力]押井守著 幻冬舎」88ページより引用
マンガなら確実にキャラクターなのだろう。
以前、マンガのコンペにたまたま参加出来たとき、世界観やら、物語を先にもっていくと、編集者に「そんな贅肉いらん」と言われたことがある。
まずはキャラを作れと。
よく言われるが「キャラ立ち」しなければ、なんにもならない。
逆にキャラが立てば、つまらない物語でも面白く出来る。
『うる星やつら』や『ドクタースランプ』が好例。
物語の種類は数えるくらいしかない。
その数はギリシャ時代から変わっていないそうだ。
あとは幾つかの種類を組み合わせているだけ。
具体的にいくつあるかと言えば、新井一氏によるストーリーの23の基本形式がある。
中には種類が被っているものや、形式と言うよりはテーマに近い者も混じっているので、整理が必要そう。
今でもいろいろな人が頭を捻ってシナリオを書いているのだろうけど、23しかないと知っていれば、気が楽になるかもしれない。